1枚のパッドに上下左右の辺があります。このうち1辺、ディスク回転方向の入り部分の面取りはわずかではありますがブレーキ鳴きに有効であると考えられています。
それ以外の3辺で有効な面取りもあります。それはディスクの摩耗が進み、ディスクがアルファベットHの様な断面に摩耗している時にパッドを交換した場合、外径方向に対して上下の面取りは有効であり、これによりパッドの当たりが出やすくなりパッドの変摩耗も防げます。
最後に外径方向の下側の面取りはホイール脱着を多少スムーズになる効果もあります。耐久レース用パッドは初めから面取り加工されているモノもあります。
いずれにせよ極端な面取りはディスクとパッドの接触面積を減らす事になりますので、ディスクの摩耗状態やブレーキ回りの状態に合わせた面取りが必要となります。
ブレーキパッド交換前の正しい面取り作業は?